10/09/15 Wed 東北くるま旅、三日目 遠野。
朝 鉛温泉「藤三旅館」で朝食
昼 遠野 伝承園の食堂で。 ひっつみセット(夫) きのこ天そば(私)
夜 「藤三旅館」で。 夕食 ビール 冷酒
旅館の部屋で朝ごはん。
今日は遠野まで出かけよう。 お天気も最高だし。
ガイドブックには遠野はサイクリングで回るといいと書いてある。 遠野駅の観光案内所に行き「レンタサイクルしている間、車はどこに停めておけますか」と聞くと「車があるなら、車で回るのが一番」と言われた。 なんだ、そうなんだ。
まず遠野市立博物館に行く。 観光協会の人が「市立博物館はリニューアルしたばかりだし、すごくいいから是非行ったらいい」と勧めてくれたので。
当時の暮らしぶりを展示してあったり、水木しげるの遠野物語の生原稿もあり、遠野に伝わる昔話のフィルム上映もあり、なかなか楽しい。 遠野の歴史・地理・遠野物語の概要がしっかり頭に入り、いちばん最初に回って正解です。
次は河童が今でも出るという「カッパ淵」に行く。 途中に無人の農作物販売所があった。
カッパ淵は小さなお寺の裏手に流れる川にある。 ひっそりとしていて岩の上にきゅうりが無造作に置いてあった(岩の左上)。
車に戻る途中、カッパ淵のほうから自転車で来たへんなおじさんに会った。 青くて長いブレーカーを着ている。 ブレーカーの背中には大きく「D」と書かれている、リポビタンDの「D」だ。 真っ黒に日焼けして、細くて、歯がところどころ抜けている。 自転車を降りて我々と並んで人懐こくたくさん喋りかけるのだが、訛りがひどくて半分以上聞き取れない。
自転車の籠に白い舞茸のようなキノコの大きな株をのせているので「そのキノコ食べれるんですか?」と聞くと、「知らないのか、○×っていう名前だ。 すごくおいしい」と言う。
「子供が5人いる、4回離婚した。 ちゃんと全部慰謝料払ったぞ、女がほっとかないんだ」といばって言う。 「子供はいるのか」と聞かれたので「いない」と答えると、急にしんみりして「そうか。 それもいいかもしれないな。 こうやって二人で旅行に出れるな」と言う。
街道まで戻ると「じゃ、お元気で」と言い残して、自転車をこいで向こう側の山の方にいってしまった。
あとで夫が「あれはカッパだったんじゃないか。 もっと年配の人に道を聞いたときも、あんなに訛ってなかったし」と言う。 実は私もそうかもしれないと思う。
昼は近くの観光施設の食堂に入る。 夫はひっつみを頼む。 私はお蕎麦を頼む。
ひっつみとは繊細なホウトウのような麺。 スープは鶏肉のだしがよくきいていて、とてもおいしい。 わたしのお蕎麦はひどかった。 あとで夫に「麺が乾麺なのは許せても、おつゆがおばあさんの味がした」と言ったら、 「古い味がしたってことね」とわかってもらえた。
午後は遠野の秋の自然を満喫する。
空が高い。 すでに稲刈りが始まっている。
どこもかしこも静かできれい。
いいところですねぇ。
日本最古の民家のひとつである「曲がり家」にも行ってみた。 映画「遠野物語」のロケに使われたとのこと。 まだ一部で住居として使われている。
まだまだ見所はあるようだが、ここら辺で日が傾きはじめたので、花巻に向かう。
宿に戻って温泉に浸かる、あー、極楽じゃぁ。
夜はアワビまで出てきた。 今日もすごい量の食事だった。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)
最近のコメント