筑前煮が残ったら、かなりの頻度でけんちんうどんを作る。 これに、カレーキューブを1-2個落として、カレーうどんにすることもある。
朝。 ふつうのけんちんうどん。 これを食べると、今はなき、虎の門の「丸屋」という蕎麦屋さんのけんちんそばを思い出す。 昼食によく食べた。

夫の昼ごはんは、ポークビーンズライス。

私はトゥールジャルダンでランチなので、赤坂見附に向かう。
早めに出かけて、駅前のビックカメラに立ち寄る。 数年前からアップルウォッチとキッチンエイドの泡立て器を買うかどうか迷い続けている。 今日はキッチン家電売り場で泡立て器を触ってみる。 やっぱりデカい。
自宅のキッチンを思い浮かべて、これを買うとカウンターのフードプロセッサーを片付けなくちゃならないよね、でも使う頻度はフードプロセッサーの方が高いし、でも泡立て器を買ったら今より気軽にお菓子を作るようになるかな、しかしデカいなぁ、などなど思いめぐらし、今日も心は決まらない。
時間になり、Tさんと駅で待ち合わせて、お店に行く。
今日は「コートダジュールで過ごす夏」というお題のランチを頂く。 お料理に合わせて、シャンパン、白ワイン、赤ワインも出てくるコースだ。
パンの間にハーブが効いたドライトマトがはさんであり、添えられたオリーブオイルにもハーブが漬け込んであり、すでに気分はコートダジュール。

アミューズは、雲丹の軽やかムース そうめんカボチャのヴィネグレットソース。 さっぱりとしたいろんな味が層になっている。

小さなバゲットにはバターも一緒に出てくる。

続いて、モンサンミッシェル産のムール貝のスープ ガスパチョ仕立て フレッシュシェーブルとセロリのラヴィオリ添え。 名前が長い。
暑い夏にぴったりの爽やかな冷製スープだ。 お喋りしてるうちにラヴィオリを呑み込んだらしく、シェーブルの味に気づかなかった。 羊のチーズ大好きなのに、なんてこった。

魚料理は、スズキのグリエ 茄子のカネロニとレモン香るハーブソース。
ぷりぷりと弾力あるスズキが絶妙な塩加減と炭の香りと火通しで、絶品です。 よし、私のベランダBBQもこの味を目指そう!、と不埒な目標を定める。

肉料理は、幼鴨のロースト マルコポーロ。 野菜のミルフィーユ。
シグネチャーデイッシュだけあり、Tさんが「今まで食べた鴨の中でいちばんおいしい!」と言う。 ホント、幸せだ。
この店の料理は、味を付けて行く足し算というより、雑味を丁寧に取り除いて素材の特性を前面に押し出す、引き算の料理だ。 たまには本物を味わうことが大切だとつくづく思った。

鴨には番号が振られていて、あとでお店の人が「お客様が食べられた鴨はxxxxx番です」と証明書を持ってきた。 友だちと同じ番号なので、二人で一羽の鴨の胸肉を食べたという事だ。
デザートは、エキゾチックフルーツのヴルーテ トンカ豆のバヴァロアとサフラン・マンゴーのシャーベット、

食後の飲みものは、ダイニングから移動して別の部屋でゆっくり過ごす。

かんかんの午後の日差しをレースのカーテン越しに、焼き菓子を眺めながら(お腹いっぱいで入らない)、ゆったりとお茶を飲む。
とても上質のランチでした。 ご馳走さま。
夜。私はお腹がいっぱいなので、パス。
夫が「ホットドッグみたいなものが食べたい」と言うので、ハワイのホテルで食べたように、ソーセージを半分に切ってグリルして、マフィンに乗せて、オープンソーセージサンドにした。

うまい、うまい、と食べる夫の横で、昼に食べた鴨の味を反芻するわたし。
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